すがスク
宮城県南三陸町

case-no-image
遠隔授業支援型
中学校
電子黒板(大型テレビ)
実施主体特定非営利活動法人キッズドア

取組の概要

対象者 南三陸町立志津川中学校の3年生 20人
活動期間 平成27年6月(現地での学習支援活動は平成23年より開始)
実施場所 志津川中学校教室および「わたす日本橋」(東京都日本橋)
実施頻度 概ね週2回 16時~
支援員 キッズドアスタッフ1人、学生ボランティア数人、 1回あたり1、 2人で講義を担当
使用教材・教科 [教材] 講師が自作
[教科] 数学、英語
ICT機器の調達 大型液晶テレビ、テレビ電話会議システム 民間事業者より無償提供
参加者費用負担 無料
事業費 スタッフの人件費のみ
問い合わせ先 〈キッズドア〉03-5244-9990 info@kidsdoor.net

取組の経緯と学習支援のねらい(課題を含めて)

・東日本大震災で被災した戸倉中学校に対して放課後学習の支援を始めた。その後戸倉中学校が志津川中学校と合併し、同校への学習支援を継続している。
・被災地支援活動を行っている企業から声がかかり、遠隔授業が行えれば支援回数を増やすことができると、現地の教室と東京の会場をテレビ会議システムでつなぐライブ授業を開始した。

実施体制の構築方法(地域との連携や人材の集め方など)

・ボランティアはウェブサイト等を通じて募集しており、学生、教員経験がある社会人等が参加している。東北大学にはキッズドア主催のサークルがあり、学校内でも勧誘を行っている。
・ライブ授業については、東京会場であるわたす日本橋の運営企業が東京と被災地を結ぶ様々な支援活動を計画しているなかで声がかかり、実現に至った。
・地元では生徒に勉強を教えられる人の確保が難しいため、仙台から片道2時間かけてボランティアスタッフを派遣している。

学習支援活動の内容

・ボランティアスタッフが現地で行う支援活動を週2回、ライブ授業を週2回実施している。
・現地では生徒が教材を持ち寄り、スタッフが見守る自学自習形式のため教科や教材に制限はない。ライブ授業では数学と英語の2教科について講師が自作した教材を用いて授業形式で行う。
・ライブ授業開始当初は対象を中学3年生全員としていたが、 2学期からは基礎学力の強化が必要な生徒に絞って実施している。

学習支援の効果(ICTの活用による効果も含めて)

・基礎学力の強化が必要な生徒を対象にしているため、自ら勉強する力が身につく、作文力があがるといった効果が出ていると思われる。生徒からも「また来たい、学びたい」「苦手だった英語がわかるようになった」といった感想が届いている。
・地元のリソースが少ない場合に、リモートでの支援は有効と感じている。当初は懐疑的な反応を示していた教員もいたが、実際の授業や生徒の様子をみるうちに意義があるという印象に変わったようだ。

運営する際のポイント

・生徒と接するにあたり、ボランティアへの事前研修に力を入れている。学習の指導法に関する講師研修に加えて、個人情報保護や安全管理の必要性、生徒たちとの接し方などを説明している。講師研修においては、生徒の主体性を重視し、生徒自身に考え、気づかせることが重要であると伝えている。
・遠隔授業の場合は画面を通じての指導になるため、生徒たちの微妙な反応を掴みづらい部分がある。可能であれば、現地の教室側にも教員等が同席し、つまづいている生徒のフォローや気が散っている生徒への注意等ができる体制が望ましい。

今後の展開(継続・発展させていくために)

可能であれば土日にも実施するなどして、もっと回数や時間を増やしたいと考えている。現在は基礎学力の強化が必要な生徒に絞って実施しているが、回数を増やせば、レベル別のクラスを設置することもできる。

その他

〈キッズドア〉 活動内容
http://www.kidsdoor.net/otona/activity/index.html

コメントは受け付けていません。